ボディートークを学びたい方へ

ボディートークの理論的背景
ボディートークの非診断と技法
ボディートークの幅広い効き目はどのような方法で達成されるのでしょうか。
エネルギーが滞った箇所をいかに探り当て、どんな技法によって調整していくのか。
“診断をしない”という特徴を含め、
ボディートークの施術における考え方や技法の概要を説明します。
「神経-筋バイオフィードバック」で
コミュニケーションの損なわれた箇所を身体に問う
ボディートークでは、体内の傷ついたコミュニケーション網を修復し、心や意識、身体の各器官の同調が上手く行われるようにすることで、自然治癒力を高めていきます。
損なわれてしまったコミュニケーション網を探し出すためには、応用運動学で用いられる筋力反応テストと似た「神経-筋バイオフィードバック」の技法を使います。一定の手順とプロトコールチャートに沿って“Yes/No”で答えられる一連の質問を身体に問いかけて、筋肉の反応を見ながら修復が必要な箇所を探り当てていきます。質問には身体が答えてくれるため、受けている人が口頭で答える必要はありません。
「診断結果」ではなく
「天生の知恵(インネイト-ウィズダム)」に聞く
「“非診断”と技法」というタイトルがついているとおり、ボディートークでは症状を診て「何の病気か」を判断する「診断」は行いません。治療者が症状を診てある「病気」のラベルを患者さんに貼り、その「病気」に合わせた治療を行うのではなく、「どこのバランスがくずれているのか?」「どの順序で何をすべきか?」といったことはまず自然治癒力を司る「天生の知恵(インネイト-ウィズダム)」に尋ねるべきだというのがボディートークの考え方です。
症状は心身が抱える問題の一部が形をとって表面に現れたもの。ストレスをはじめとする精神的、環境的な問題が根本の原因であったという経験は、多くの人がしているはずです。結果としての症状だけを見るのではなく、「何を原因に、いかなるプロセスで、症状が現れてきたのか」を知ることが大切。肉体、精神のあり方や、重ねてきた経験は個人個人で異なるわけで、同じ症状が出たからといって、原因は一人ひとり異なっています。
「診断してほしい」「病名を知りたい」というのは人間の性分でもありますが、表に現れている症状だけに注目をして判断すると本当の原因から目がそらされてしまう場合もあります。また、体内で毎秒10億以上起きているといわれる生命活動を、人間が正確に把握するのはそもそも不可能。施術士が自分の判断で、わざわざラベルを貼り付けなくても、身体の自然治癒力が回復すれば、気になる症状にもうまく焦点をあてて改善してくれるはずです。
「タップ」などの技法で
損なわれたコミュニケーションを修復
コミュニケーション網の修復は、身体を軽くトントンと叩く「タップ」という技法を用いて行います。この技法はハタ・ヨガをはじめとする多数の伝統的療法で何世紀にもわたって使われてきたもので、施術士は損なわれてしまったコミュニケーション網の上に一方の手を置き、修復に向けて焦点を定めながら、もう一方の手で頭部と胸骨を軽く叩きます。頭部をタップすると脳がコミュニケーション網を修復する必要性を認識して修復が促され、その後に胸骨をタップすることで、改善された新しい情報が心臓に記憶されます。
ボディートーク療法では人間を、身体、心、精神、感情や意識が一体となった包括的な存在として捉えています。タップなどの技法により、この心身複合体を形づくる各要素が、互いに調和しながら機能していくよう促すことで、全体が同調しながら最適な状態で機能するようになります。
こうしたさまざまな技法を実際にどのような形で用い、施術を進めていくかは、次の「施術の流れと具体例」で詳しく説明します。